2217と言われる源泉数、毎分8万3千58リットルも湧出するお湯。
名実ともに日本最大の温泉と言える大分県の別府温泉。別府市内のかなり
広い地域に別府八湯(はっとう)と言われる温泉郷が点在する様子は
まさに温泉パラダイス。加えて地獄めぐりなどの観光や、美味しいもの
もたくさんあって、何泊かしてじっくり湯の町情緒を味わいたい町です。

最寄りの空港は大分空港ですが嬉しいことにLCCのジェットスターが成田
から運航しています。セール運賃をゲット出来れば近郊の温泉へでかける
程度の予算で別府を堪能できます。

それでは別府八湯を順番に巡ってみましょう。
【別府温泉】べっぷおんせん
ここで言う別府温泉とはJR別府駅周辺に位置する温泉街のことで
狭義の別府温泉と言えます。駅に近いので交通の便が良い、という
特徴の他、単純泉、食塩泉、重曹泉、重炭酸土類泉など泉質がバラエティ
に富んでいることもここの魅力です。八湯の中ではもっとも歓楽的な
要素が強い地域ですが、重厚な入母屋破風造りの市営竹瓦温泉や
レトロな佇まいの駅前高等温泉など他にはない温泉情緒を味わうことが
できるエリアです。共同温泉場の他ホテル白菊やニューツルタ等大規模な
温泉旅館も多くあります。
【浜脇温泉】はまわきおんせん
小さな共同温泉が中心で、市の南側JR東別府駅前の海岸沿いに位置する
温泉郷「浜から湧き出る」温泉が浜脇という地名になったとの説があります。
単純温泉が中心です。
【観海寺温泉】かんかいじおんせん
その名の通り別府湾を望む朝見川上流の高台に位置する温泉郷。中性から弱アルカリ
性の無色透明な単純泉中心ですが、青色の温泉もあります。杉乃井ホテルなど
大規模な旅館が多いのも特徴です。
【堀田温泉】ほりたおんせん
観海寺温泉のさらに奥で、湯布院へむかうやまなみハイウェイ沿いにある
源泉地帯にある温泉です。源泉から高々と立ち昇る噴気が旅情を誘います。
【明礬温泉】みょうばんおんせん。
伽藍岳中腹の標高400mの高台にあり硫黄の匂いがあたり
に漂う温泉らしい温泉。当然泉質は硫黄泉が中心ですが含鉄泉もあります。大きな
露天風呂をもった施設が多くあるのも特徴です。傾斜地に石垣が築かれ明礬を採取
する湯の花小屋が並び、湯けむりの立ちこめる景観は国の重要文化的景観に選定されています。
【鉄輪温泉】かんなわおんせん
別府市街地と明礬温泉の中間に位置する温泉郷で湯治場の雰囲気を色濃く残しています。
貸間旅館という湯治場独特の施設が建ちならぶ景観は独特で、明礬温泉同様国の重要文化
的景観に選定されました。そしてここの名物が温泉の噴気を利用して調理を行う地獄蒸し。
長逗留する湯治客が自炊のために利用したのが始まりですが、今は観光客が地獄蒸を味わう
お店もあり、いつも賑わっています。
【柴石温泉】しばせきおんせん
地獄めぐりの血の池地獄や竜巻地獄の一帯にある温泉郷。伝説では895年に醍醐天皇
が入湯したといいます。泉質は硫酸塩泉
【亀川温泉】かめがわおんせん
JR亀川駅付近の海沿いにある温泉郷。海岸近くなのでナトリウム・塩化物泉。
市営の砂蒸し温泉「別府海浜砂湯」がらいます。砂蒸しは指宿だけではありません。