チューリップの一大産地である富山県礪波市で今年もゴールデンウィーク
チューリップフェアが開催される。5月5日まで。礪波市でのチューリップ
栽培は1918年(大正7年)に始まった。当時この地域では小規模な水稲の
単作しか行われておらず農業の経営は非常に厳しい状況だった。そこで
それを克服するためにいろいろな園芸作物を試作したところ、当時国内
ではまだ珍しかったチューリップは高値で売買されることがわかった。
それを契機にしてチューリップの球根栽培が本格的に行われるようになり、
今に至っているという。時代は違うが北海道富良野のラベンダー栽培と同じ
ようなストーリーである。

チューリップフェアはなんと今年で65回目。展示されるチューリップは
700品種300万本にもなるという驚きのフラワーフェスティバルだ。
このフェアの特徴として、花の色のアレンジメントが秀逸なことが挙げら
れよう。多くの色を競わせるのではなく、同系色を集めて品よく、可憐に
演出するワザはさすがの歴史を感じさせる。そして会場を訪れるオトーサン
の目を喜ばせるもうひとつの「花」はプリンセスチューリップと呼ばれる
花の親善大使たち。美人揃いと評判だ。チューリップフェアだけにオトーサンた
ちの「ハナの下が長く」なる!?   お後が宜しいようで(^^ゞ