最近「うどん県」というネーミングで名をあげている香川県。四国四県の中ではもっとも面積が小さな県ですが、
「うどん県」パワーは他の3県を圧倒する勢いです。
秋から冬、風が冷たくなるこれからの季節、うどん食べ歩きというB級グルメツアーに挑戦してみましょう。
交通の便利な高松市内にもいいお店はたくさんあるのですが、地元の通が密かに通うのは市街地から遠く離れた畑や
田んぼの中にあるような製麺工場なのです。
主に高松より西側の地域に点在しているのですが、その工場の一部を食堂にしてセルフで食べさせるようなお店に
人気があります。なんと言っても今打たれたばかりの新鮮な麺が供されるのですからうどん好きにはこたえられません。

たいていお店の外にはお昼時ではなくても行列ができています。セルフとは客自身がうどんを湯がくことから始めて、
天麩羅、おにぎりなどのサイドメニューを取り、支払いをし、だし(つゆ)をかけ、ネギ・ゴマ・ショウガ・七味・わさびなど
の薬味を加え、そして食べる。食べ終われば食器を返す。といった風にほとんど自作自食!?スタイルのお店です。

最初は少し戸惑うかも知れませんが、見よう見まねでやればなんとかなります。まあ自分で「うどんツアー」
名乗るなら最低でも3軒、通常5軒は制覇する必要があります。でもそんな不便そうなところどうやって回るの、
と思われることでしょう。

レンタカー?いえいえそれはお薦めできません。どこも道路が狭いので大変だし、カーナビがあってもたいてい迷いますから。
そこは蛇の道は蛇。うどん県香川にはうどんバスやうどんタクシーがあるのです。
それと地元の人たちから断然支持されているのが「生醤油」(きじょうゆ)という食べ方。
湯切りした温かいうどんの上に醤油(これ用の専用醤油です)をかけまわしただけのシンプルなうどんですが、
確かにおいしい。いわば寿司屋における玉のように、作り手のごまかしが効かないメニューなのでしょう。まぁ作り手と言っても半分は自分なのですが。。